電気自動車の充電器を自宅に設置しよう
2024/05/15
環境にやさしく走行コストも経済的なため、今後の普及拡大が期待されている電気自動車。しかし外出先での充電場所がまだ少なく、充電時間も長くかかるといった充電のデメリットが気になるところです。充電器を自宅に設置するときのポイントとは?
家庭用EV(電気自動車)充電器は
スタンド・ボックス・コンセントの3タイプ
①自立スタンドタイプの特徴と価格
商業施設などで見かけることの多い自立スタンドタイプは、家から離れた場所でも自由に設置可能なのが特徴。家と駐車場との間に距離がある場合に便利です。車載ケーブルを使うコンセントタイプと車載ケーブルが不要なケーブル付属タイプがあります。
本体価格の目安:250,000~
②壁付けタイプ(ボックス付属・ケーブル付属)の特徴と価格
駐車場と建物の距離が近いなら、価格が抑えられる壁面に取り付けられるタイプがおすすめです。ケーブル付属しているタイプなら、車載ケーブルを使う必要がなくスムーズに充電できます。
本体価格の目安:150,000~
③壁付けコンセントタイプの特徴と価格
最もシンプルなつくりでサイズが小さく、価格が非常に安いのが特徴です。狭小住宅の駐車スペースなど、壁面ギリギリに車を置く場合も設置できます。
本体価格の目安:5,500~
工事費が高くなる3つのポイント
①分電盤(ブレーカー)が200V対応か
電気自動車(EV)は充電に200Vを使用するのが主流です。古い住宅など100V専用の場合は200Vの増設工事が必要になります。
②設置場所と分電盤の距離は15m以内か
家庭用EVの設置工事は、設置場所と分電盤(ブレーカー)の距離が15m以内であれば、配線工事も基本料金に含んでいる業者が大半ですが、15m以上の場合は、距離によって追加料金が発生します。
③配線のために壁や地面の工事が必要か
家庭用EV充電器の設置工事費用は、充電器の設置場所まで配線するためにどんな工事が必要になるかで大きく金額が変わります。壁掛けタイプであれば、外壁に穴をあけて配線を外に出し、コンセントを設置する工事が必要です。スタンドタイプで外壁から設置場所まで離れている場合は、配線を地面に埋設するといった大掛かりな工事が必要になる場合もあります。
合わせてチェックしておきたい『契約アンペア数』
電気自動車の充電時には、一般的に15Aを使用します。
現状もし電力量が不足気味でブレーカーが落ちることがあるなら、契約アンペア数の見直しが必要かもしれません。契約アンペア数を増やす場合は分電盤の交換が必要になりますが、その工事費は原則無料です。しかし、月々の電気料金の『基本料金』が変わるため、ランニングコストが増加するのは理解しておかねばなりません。