引き戸でバリアフリーライフ
2023/01/15
病院や介護施設で引き戸が採用される理由
引き戸のメリット/デメリット
こんにちは、三条市で新築・リフォームを手掛けています、藤和建工(とうわけんこう)齋藤です。
今日は、引き戸の話💡
年齢とともに足腰が弱ってくると家の中でも車いすが必要になってきます。実際に車いすで生活してみると、家の中の段差が多い事に驚かされます。そろそろバリアフリーかなと思ったときは、開閉の楽な『引き戸』が便利です。段差が少なく怪我をしにくいのも特徴です。
病院などでは、原則的に『引き戸』を採用しています。引き戸は、横に滑らせ、強い力がなくとも動くのが特徴で、要介護者やリハビリ中の人でも安易に開閉できるからです。高齢者の増加に伴って、個人の住宅でも引き戸が増えてきています。
〇引き戸にするメリット/デメリット
メリット編
①車いすの人も開閉できる
開く幅が広い引き戸であれば、車いすの人でも自分で開閉ができます。前後ではなく、横にずらすだけなので、車いすを最も近づけた状態で動かせます。
②段差がない出入口を実現できる
病院などでよく見かける、下のレールを設置しない上吊りでスライドさせるタイプは段差のない完全フラットな出入口になります。足腰が弱ってきた高齢者はもちろん、少しの段差でも強い衝撃になる車いすにとって引っかからないことは大きなメリットです。
③ドアの開閉によるけがの軽減
最近の引き戸には、閉まるときにゆっくりの『ソフトクローズ』や最後のほうになると自然に止まる『ソフトブレーキ』など様々な装置が組み込まれており、指を挟むリスクが軽減します。
デメリット編
①引き戸にはスペースが必要
引き戸には、扉を収納するだけのスペースが必須です。住宅のトイレのように小さな個室、前後にしかスペースがない空間には不向きです。
②気密性と遮音性は引き戸より低い
引き戸は、襖のように空間を仕切るのに使用されているため、開き戸に比べると気密性や遮音性は劣ります。
③引き戸は収納できるが...
引き戸を壁の中に収納できる『戸袋式』も作ることはできますが、掃除がしにくくごみ溜めになってしまいます。
〇引き戸の種類はいろいろ
最近の引き戸は、個人の住宅へのおしゃれな導入事例がどんどん増えており、将来の介護や老後の生活にも便利です。
病気やケガによる身体的変化はいつ起こるかわかりません。常日頃から数年後の健康状態のことを考慮しておくことは大切なことです。特にトイレへの出入りは切実な問題になるので、早めの備えをオススメします。引き戸についての疑問があるときは、業者に相談してみましょう。
〇補助金や助成金を利用しよう
バリアフリーの引き戸へのリフォームは、補助金や税金の軽減などさまざまな支援制度が対象になる可能性があります。
保険適用になるかどうか、担当のケアマネージャーに相談してみましょう。ほとんどのリフォーム補助金は、税金で運営されていることもあり、予算や期限が限られています。
利用を検討する際には、適切なタイミングで申請するようにしましょう。