在宅介護を考えてみる③【藤和建工】
2022/11/10
普通の設備機器は介護者には使いずらい
車いす専用の設備機器もあります
こんにちは、三条市で新築・リフォームを手掛けています藤和建工(とうわけんこう)齋藤です。
先日、父親がショートステイで家に帰ってきました。
その時の体験からお話をさせていただきます。
1)トイレに行く
おかげさまで、尿意、便意がわかるほどに回復した父親ですが、
この時期は水分を取れば取っただけトイレに行きたくなりますよね(+_+)
かといって、水分を取らないと脱水症状になりかねないし・・・
ということで、在宅中は頻繁にトイレに連れていきました。
我が家は、トイレの入り口はドアになっています。
お分かりの通り、外側に開くドアは車いすを利用する方にとって非常に不便です!
まず、把手の位置は高い位置にあるので開けずらい(-_-;)
そして開ける際に、自身がドアの引き代からよけなければいけません。
この動作は一人でするのはかなり難しいです。
在宅介護時には引き戸に変更が必須です!
入口の幅にも注意が必要です。
車いすの幅を測ってみて、我が家の入口は入れるから大丈夫!と思ったのですが
車いすの乗った人が一人で動かすには、タイヤを腕で回さなくてはいけません。
この時、ひじはタイヤから10センチ以上外側に出ます。
力を入れようとするとどうしてもひじが外側に出てしまいます。
この動作幅を考慮しないと、車いすの方が楽々入っていける入口にはなりません。
トイレの部屋の大きさも介助者が一緒に入れるサイズが必要です。
我が家のトイレは、畳1枚分、半坪より30センチほど大きいのですが
それでも、車いす+介助者が入ると身動きが取れませんでした(笑)
それどころか、入口付近に車いすがあるので介助者が入っていけません(+_+)
トイレの大きさは畳2枚分、1坪は欲しいと思いました。
トイレの便器は、両脇に手すりが付いたタイプが使いやすいです。
時に、介助時に邪魔になるときがありますので手すりを上げ下げできるトイレが便利です。
2)洗面台、キッチン
トイレから出てきて父親が手を洗いに洗面台に向かいました。
我が家の廊下の洗面台は洗面下が空洞になっていて、車いすが入れてちょうどいいなと思っていいたのですが、
高さが合わずに使いずらそうでした。
また、奥行が小さいので車いすが全然収まらず、横向きで洗うような形になってしまいました。
蛇口も、ひねるタイプではなくレバーの上げ下げで水が出るタイプにしておけばよかったな・・・と後悔しました(-_-;)
同様なことがキッチンでも言えます。
車いす専用にシンクのみが跳ねだしになっているキッチンもあります。
高さも車いすの使用者に合わせた高さに設計されています。
車いす生活を考えてみて、様々な高さについて課題があることに気づきました。
バリアフリーなどの段差解消も大事ですが、設備機器の高さや空間の大きさ検討をすることで車いす、高齢者にとってより住みやすい家になると思います。