在宅で介護を検討されている方へ【藤和建工】
2022/04/13
父親が倒れて思うこと
車いす生活に対応した住まいかどうか
こんにちは、三条市で新築・リフォームを手掛けています藤和建工(とうわけんこう)齋藤です。
今年の2月に父親がくも膜下出血で倒れました。
何度かの峠を越えて、現在リハビリ病棟にて日々リハビリに励んでいてくれると思います。
(コロナで面会できず状況がわからない日々はつらいですね、、、)
左半身が効かなくなりそうなので今後は車いす生活になりそうとのこと。
在宅になるか専門施設にお願いするかは、今後の状況で判断ですが
いざ、家の中を見渡してみると、普通の家は車いすの人には優しくできていないんだなと感じました。
1)玄関周り~外部
どのお宅もそうですが、家の外部から1階の床の高さまでおよそ60cmほどはあると思います。
玄関先の階段を何段か上がり、玄関の中へ。玄関から床までおよそ20センチほどは段差があります。
この高さをスロープで解消しようとすると、約5メートルほどの距離が必要です。
この距離を確保するスペースと、気になるのが冬場の対策。
スロープが凍ってしまっては車いすが通れません。
屋根を掛けたり、壁をつけたり大変な工事になりそうです。
玄関は引き戸じゃないと車いすのかたは入りずらいですし、高断熱な玄関引き戸は引くときに重たいのが特徴なので
吊り戸タイプにしてスムーズな開閉ができるタイプがいいと思います。
ただし、吊り戸タイプは宙に浮いていますので、気密性は落ちます、、、
2)内部の幅、高さ
車いすの方の目線は低いです。
スイッチやインターホンのモニターなどは立って使う高さになっています。
車いすに座った状態ではスイッチが届かない、インターホンのモニターが見えないなんてことになりかねません。
スイッチの高さを低くし、インターホンは目線の高さへ。
照明などはリモコンタイプもお勧めです。
入口の建具はドアよりも引き戸がいいといいますが、引き切ったときに十分な幅があるかも大事です。
また、実際に使うとなると引き戸に把手がついていないと使いずらいです。
開閉ストッパーや自然と閉まるソフトクローズ機能もあると便利です。
3)設備機器や空間のサイズ
トイレやお風呂など介助が必要になるスペースは介助者が1人もしくは2人が入って作業をするためおおきなスペースが必要になります。
特にお風呂は、ユニットバスなどに介助対応商品が今のところ探せていません。
介護専門のメーカーがあるのかもしれませんが高額になると思われます。
洗面台なども洗面下の扉がなく宙に浮いているタイプを選ぶと車いすの方が作業しやすいです。
車いすの方は目線や必要なスペースが違います。
リフォームを検討される際は、将来を見込んだ工事を考えてみてはいかがでしょうか。